8月25日(木)まで姫路市立美術館にて開催されていた日本・ベルギー友好150周年記念「ベルギー近代美術の精華展」が、島根県立美術館に巡回します。
ベルギーはオランダやドイツ、フランスといったヨーロッパの大国と国境を接し、「ヨーロッパの十字路」と呼ばれ、古来多様な文化の影響を受けてきました。ベルギーの近代美術はフランスの影響を受けながらも、独特の作品を生み出します。クールベに影響を受けたレアリスム、熱狂的にスーラを受容した印象派からクノップフらを輩出した象徴派、そしてフランダース、オステンド出身のジェームズ・アンソールが描く重厚で激しい作品に代表される表現主義、さらにこれらの美術の流れを継承しながら、フランスとは異なる展開をみせたデルヴォーとマグリットによるシュルレアリスム。
本展では姫路市立美術館のベルギー美術コレクションを中心に、日本国内の美術館の所蔵品69点で、レアリスムからシュルレアリスムに至るベルギー近代美術の流れをたどります。
また、会期中は様々な関連イベントが催され、当センター館長とベルギー・フランダース政府観光局の須藤局長による対談イベントも行われます。ベルギーとはどんな国か、観光名所や名物の食べ物、歴史、文化などについて楽しく対談いたします。
会期: 2016年9月3日(土) ~ 10月19日(水)
会場: 島根県立美術館
トークイベント「もっと知りたい!ベルギー」
日時: 9月3日(土) 13:30開場 14:00開演
会場: 美術館ホール (190席)
講師: ベルギー・フランダース政府観光局 日本地区局長 須藤美昭子
公益財団法人フランダースセンター館長 ベルナルド・カトリッセ