ヤン・ファーブル 〜またもけだるい灰色のデルタデー

ベルギーの鬼才ヤン・ファーブルの舞台が、関西初上陸。アヴィ二オン演劇際で2008年に初演、絶賛されたシアター・ダンス。
ミニチュアの列車、堆く積まれた石炭、カナリア、黄色いドレスの娘がひとり。
彼女は、ゆっくりと、そして情熱的に、男からの別れの手紙を口にしていく……。

創作の出発点は、橋の上から飛び降りた若い男の物語を歌ったボビー・ジェントリー「
ビリー・ジョーの歌」(1967年)。この奇妙なバラードから得たインスピレーションとヤン・ファーブル自身の自伝的な追憶が混ざり合う。ひとりの男が愛する女性に宛てた手紙。そこにあるのは、自らの人生を自由にすることへの欲望。生、愛そして死への共感と敬意の証し。
激しく挑発的な表現が多いヤン・ファーブルにとっては異例ともいえるナイーヴで美しい、そして残酷なシアター・ダンス作品。ダンス、言葉、音楽そして美術が融合し、ジャンルを超えて才能を発揮するヤン・ファーブルのエッセンスが凝縮した舞台。
*デルタデーとは、アメリカ英語で「ミシシッピー河のデルタ地帯に靄が立ち込める暑い日」を示す表現。

テキスト・演出・舞台美術/ヤン・ファーブル
振付/ヤン・ファーブル、イヴァナ・ヨゼク
出演/アルテミス・スタヴリディ
(英語上演・日本語字幕)
関連企画
「カンパニーメンバーによるワークショップ」
講師:マリーナ・カプテーン
日時:9月28日(火)、29日(水)18:00~22:00
場所:アイホール/カルチャールームA
定員:15名/先着順。2日間とも参加可能な方に限ります。
対象:18才以上、経験不問。舞台に限らず、さまざまなジャンルのアートに関心のある方。
料金:5,000円(2日間通し)

レクチャー「ベルギーのパフォーミング・アーツの現在」
講師:藤井慎太郎(早稲田大学文学学術院教授)
日時:9月23日(木・祝)16:30~18:00
場所:アイホール/カルチャールームA
定員:50名/先着順
料金:無料 ※アイホールまでご予約ください。

国内ツアー

愛知公演
あいちトリエンナーレ2010 9月18日(土)~20日(月・祝)
愛知芸術文化センター
お問い合わせ:Tel.052-971-6124
高知公演
9月26日(日)
高知県立美術館
お問い合わせ:Tel.088-866-8000
金沢公演
10月2日(土)、3日(日)
金沢21世紀美術館
お問い合わせ:Tel.076-220-2811

撮影:© Jean-Pierre Stoop

2010年9月22日 – 2010年9月23日
場所 アイホール(伊丹市立演劇ホール)