オーストリアとスイスの間に位置するリヒテンシュタイン侯国の国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家は、500年以上にわたりヨーロッパ美術の名品を収集してきました。その数は3万点に及び、個人のコレクションとしては英国王室に次ぐ規模です。とりわけルーベンス作品は30点余りを所有し、世界屈指の質と量を誇ります。
その侯爵家のコレクションからルーベンスをはじめ厳選された139点が日本初上陸を果たし、東京の国立新美術館を皮切りに、高知そして京都へと巡回します。
今回展示するルーベンスの作品は、10点の油彩画と7点の関連作品。愛娘を描いた「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」、古代ローマの英雄を主題にした「デキウス・ムス」連作から大作2点、その他、神話画や宗教画などがひとつの空間に集められ、ルーベンス芸術の精華を余すところなく堪能できます。世界がうらやむ侯爵家のコレクションを日本で目にする貴重な機会をお見逃しなく。
また、本展の特集番組「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝~500年に渡る奇跡の物語」が10月13日(土)11時からBS-TBSにて放送されます。
会期 2012年10月3日(水) ~ 12月23日(日)
場所 国立新美術館
会期 2013年1月5日(土) ~ 3月7日(木)
場所 高知県立美術館
会期 2013年3月19(火) ~ 6月9日(日)
場所 京都市美術館