ベルギー近代美術の殿堂 アンソールからマグリットへ

デルヴォーや象徴主義を代表するクノップフ、特別出品となるマグリットの名作「9月16日」をはじめ、ベルギーの近代絵画70点をご紹介します。
名作「フランダースの犬」の舞台としても知られるベルギー北部の都市アントワープは、古くから商業・金融の中心地として、また、さまざまな文化・芸術の交流の場として発展してきました。1810年に創設されたアントワープ王立美術館は、14世紀から20世紀までの幅広いコレクションで知られています。
本展は、その膨大なコレクションのなかから、とくに19世紀末から第二次世界大戦前後までのベルギー絵画を紹介するものです。ベルギー近代絵画の3大巨匠とも呼ばれるルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、ジェームズ・アンソールをはじめ、レオン・スピリアールト、フェルナン・クノップフなどの象徴派、フランドル表現主義、シュルレアリスム、新印象派などの37作家の計70点によって、ベルギー近代美術の流れをたどります。同館の近代絵画コレクションが日本で一堂に紹介されるのは今回が初めてで、出品作品中63点が日本初公開。マグリットの名作「9月16日」も特別出品されます。

2010年7月28日 – 2010年10月3日
場所 東京オペラシティアートギャラリー