象徴派から現代まで「ベルギー美術の変貌」展

姫路市立美術館では、収集にあたり三つの方針を掲げています。第一は郷土ゆかりの作品、第二は国内の名品、そして第三はベルギーを中心とする海外の美術作品です。ベルギー美術のコレクションは本市が同国シャルルロワと姉妹都市提携を結んだことがきっかけで収集が始まりましたが、現在は国内の大規模美術館で当館の所蔵作品展が開催されるまでに成長し、様々な切り口でベルギー美術を紹介できる質・量になってまいりました。このたびのコレクション展では、19世紀以降のベルギー美術の諸相に着目し、独自の変貌をとげたベルギー美術の魅力に迫ります。幻想的な世紀末絵画から、社会の現実を描きだす表現主義、無意識の世界を表現するシュルレアリスム、そして現代の美術に至る作品群は、私たちを魅了し、ときにスピリチュアルな刺激を与えてくれることでしょう。
また、本展の会場内に「新収蔵品コーナー」を併設し、平成19年度・20年度に新たに収蔵となった作品を公開いたします。

画像: エミール・クラウス「レイエ川の水飲み場」(1897年)

2009年10月31日 – 2009年12月13日
場所 姫路市立美術館 企画展示室