「TRACES」という言葉をテーマとしたコンテンポラリージュエリー巡回展。日本 (伊丹ジュエリーカレッジ)、ベルギー(アントワープ王立美術アカデミー)、中国(北京芸術大学・北京工業大学)のジュエリー科の講師および生徒の各々が、 多種多様な意味を持つ英単語「TRACES」の解釈をジュエリー作品として表現したものを選抜し、参加国それぞれで展示します。ひとつの共通テーマを設定し、制作した作品を展示するという試みは、2006年に開催した工芸センター企画展「Men’s Jewellery展 “The Enchanted Man”」に続くものとなります。「TRACES」は、廃墟、落書き、残像、捜査、写す、名残……など、様々な意味を持ちます。作り手一人一人が、「TRACES」という言葉の意味を深く探って作品で表現する行程は各々の記憶や意識を辿る旅であり、正に自分を「TRACE」して行く作業でもありま す。文化の違いを含めそれぞれの個性や記憶が反映された作品を観ることで、来訪者は刺激を受け、普段取り立てて気に留めることのないひとつの言葉について思いを馳せることになるでしょう。
2009年9月30日 – 2009年10月25日
場所 伊丹市立工芸センター 企画展示室
場所 伊丹市立工芸センター 企画展示室