シャルロット・リベール「Kingdom of Discovery」

中国の「オランダ村」にて撮影された、写真家シャルロット・リベールによるカラー写真23点をFlanders Centerにて展示。
シャルロット・リベールは、遊園地や飛行場など、閉ざされた空間をモチーフに制作を行っている。これまでには、南アフリカのゲーテッド・コミュニティ、ベルリンの屋内プール、フロリダのリゾート施設などを撮影しているが、彼女はこのような場所を「マイクロ・コクーン」と呼び、資本主義社会が生み出す多大なストレスや危険から避難できる場所だと説明している。
「Kingdom of Discovery」は、リベールが2007年に資本主義との距離を縮めつつある中国に赴き、瀋陽市にある「オランダ村」で撮影したシリーズ。オランダの手つかずの自然や風景を人工的に再現したこの空間からは、皮肉にもコマーシャリズムによって失われた「古き良き時代」を感じることが出来る。今回展示するのは、このシリーズから彼女が厳選したカラー写真23点。

2009年6月3日 – 2009年6月27日
場所 Flanders Center